プライベートコンサルティング
セクシャルハラスメントとは、ご存知のとおり「性的嫌がらせ」のことで、相手を不安にさせたり、不快な思いをさせたりする性的な発言や行動を指します。
一方パワーハラスメントとは、「職場の権力(パワー)を利用した嫌がらせ」のことです。
さて、同じハラスメントでも、この二つには決定的な違いがあります。
パワハラがある程度客観的な尺度をもって定義されるのに対し、セクハラは「受け手の感情」が全てになるという点です。
セクハラは、加害者と被害者の間に横たわる感情の乖離から生み出されると言い換えてもいいでしょう。
ですから、例えばあなたが気づかいのつもりで女性の外見を褒めたとしても、相手が「不快」だと受け取ってしまえば、それは「セクハラ」になってしまうのです。
当然ながら、トップに立つ経営者は、組織の最終的な「意思決定」を行わなければなりませんし、その結果についての「責任」も負っています。
従業員として働く場合には、自らが起こしたアクションについてたった一人で全面的に追及を受けるという状況はまずあり得ません。
フォローしてくれる上司や、同じ立場から相談に乗ってくれる同僚、アドバイスを与える先輩がいるでしょう。
しかし、経営者はその立場上、組織内で気軽に相談を持ち掛けたり、悩みを打ち明けたりすることがなかなかできません。
時には心ならずとも、「嫌われ役」に徹する必要もあるでしょう。
もちろん、社員に対して常に鉄仮面のように振る舞い、自らの感情を隠してしまう必要はないのですが、会社内で「逃げる」ということができない経営者にとって、自らのストレスや迷いを忌憚なく打ち明ける場を見付けるということは、難しいものなのです。
それこそ他社の経営者とならば分かち合える部分もあるのでしょうが、やはりビジネスの世界において、他の組織の人間と遠慮なく意見交換をしたり、愚痴を言い合ったりというのも、余り現実的ではありません。
公私を併せたプライベートコンサルティング
最大に利用するメリット
「ワーク・ライフ・バランス」の言葉が示すとおり、仕事と私生活を調和させることは、豊かな人生を歩むために欠かせないことです。
やりがいや充実感を持って仕事に取り組みながら、日々の生活においても思うような生き方を選択できるという両輪が揃えば、公私は共に充実しますし、それぞれが互いに良い影響を及ぼし合っていきます。
経営者という道を選択した方にとっては、プライベートな時間においてもどこかに組織運営の気づきを探すことが多いことと思います。
公私の境が、通常の方よりも更に曖昧となっている状態だと言えるでしょう。
ですから、ビジネスに限らず「あなた」という人間を俯瞰的にフォローすることが可能な「プライベートコンサルティング」を利用することは、経営者の方にとって大きなメリットのあることなのです。
私が実施した研修に向けたアンケートにおいてもよく、「仕事だけでなく、家族との接し方についても応用できそうですね!」、「手法だけでなく、考え方が役に立ちそうです」といったご意見をいただくのですが、公私の区別を設けることなく、総括的なその方自身にフォーカスするという行為は、本当に多くの気づきを与えてくれるものです。
ぜひ、プライベートコンサルティングをうまく活用し、気兼ねなく自己と向き合うことで、あなたの持つ本来の強みやまだまだ改善できる点について知っていただきたいと思います。
思わぬ収穫が得られるに違いありません。
自らの「人間力」を磨き、底上げしていくことで、あなたの経営者としての資質もより洗練されたものとなるはずです。
どうぞ肩の力を抜いて、日ごろの想いをお伝えくださいませ。